飲み会の後のシメのラーメンの誘惑に負けてしまう人は少なくありません。
また、最近では飲み会のシメにパフェを食べるという「シメパフェ」文化も広まってきています。
ダイエット中の人でなくとも、深夜にラーメンやパフェを食べる行為はかなり背徳感があるのではないでしょうか…。
人はなぜ、飲み会の後に高カロリーなものを食べたくなってしまうのでしょうか?
また、食べてしまって後悔している場合には、どうにかリカバリーできないものでしょうか?
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Contents
シメのラーメン・スイーツを食べたくなるのはなぜ?
お酒を飲んだあとの食事が恋しくなるのには、様々な要因が組み合わさっているようです。
アルコールの無毒化が優先されて血糖値が下がるため
通常、食事から時間がたつと血液中のグルコースの量が減少してきます。(血糖値が下がるとも言います。)
このとき、肝臓はグルコースを作り出すことによって血糖値を下がりすぎないように調整しています。
しかし、多量のアルコールを摂取した後では、肝臓がアルコールを無毒化して排出する作業を優先して行うようになります。
そのため、血液中に十分な量のグルコース量が供給されず、脳が空腹と勘違いしてエネルギー源となる食べ物を欲するのではないか、と言われています。
自制心が弱まるため
また、アルコールには判断力を鈍らせる作用があります。
いつもなら「深夜のラーメンは我慢しよう」と食欲をおさえられるのに、お酒の入った状態では「まあいいか、食べたいから、食べよう」となりやすいといえます。
「シメ」は太る原因になる?
お酒の後の「シメ」は、ダイエットの観点からは一度でも避けるべきでしょうか?
1日程度の食べすぎで体脂肪が目に見えて増えるということはない
ラーメンやパフェが高カロリーなものは誰もが知るところではありますが、だからと言って深夜に1回食べるだけですぐさま体重に現れるものではありません。
体脂肪1㎏の増減のためには、摂取エネルギー(カロリー)と消費エネルギー(カロリー)を比較して7200kcalの過剰や不足状態になる必要があります。
いくらなんでも1回のラーメンやパフェのエネルギーが7200kcalを超えるということはありません。
飲み会翌日の体重変化はむくみが原因かも?
とはいえ、お酒をたっぷり飲んだうえ、シメのラーメンやパフェまでしっかり食べてしまった翌朝、体重計の数字にショックを受けた経験のある人は少なくないでしょう。
これはなぜかというと、お酒を飲むと体内ではむくみが起こりやすくなるためです。
また、塩分の多いおつまみを食べることでさらにその傾向が強くなります。
シメのラーメンでさらに塩分を多量にとることになるので、よりむくみやすい状態に陥ってしまうのです。
むくみによって体に余計な水分がため込まれるため、見た目にも体重にも変化が表れやすくなるといえます。
エネルギーの摂取過剰になりやすい状態であることは確か
短期的に体重が増えたのは水分だったとしても、大量の飲酒やシメのラーメン、パフェが太らないというわけではありません。
お酒に含まれる糖質とは別に、アルコールにもエネルギーがあります。
アルコールのエネルギーは1gあたり7kcalで、糖質やたんぱく質が1gあたり4kcalであることを考えるとかなり高カロリーな物質といえます。
アルコールは肝臓で分解されて酢酸となり、体温産生に使われて消費されます。
アルコールそのものは体脂肪に変換されにくい物質ですが、通常の状態で体温産生に使われる体内の脂質や糖質が節約されるため、余った脂質や糖質は体脂肪として体につきやすくなります。
お酒のカロリーやおつまみの選び方について詳しく解説した記事はこちら
そのうえ、飲み会はだらだらと長時間かけて食事をすることも多く、
- お酒に含まれる糖質などのエネルギー
- お酒に含まれるアルコールのエネルギー
- おつまみのエネルギー
- シメのラーメンやパフェのエネルギー
などを摂取することになるため、そもそもがカロリーオーバーになりやすい状態であるとも言えます。
飲み会の後にシメのラーメン・パフェが習慣化してしまう場合には、確実に体脂肪に影響があると考えられます。
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飲み会の後に食べたくなったらどうする?
飲み会のあと、シメのラーメンやパフェが食べたい…。
そう思ったとき、できる限りの対処法を紹介します。
最善の策は、我慢すること
ミもフタもありませんが、ダイエットの観点からいえば、食べなくて済むのなら食べないに越したことはありません。
飲み会後の低血糖はアルコールの作用によるものであり、空腹感程度の低血糖であるなら、食べない以上の選択肢はありません。
早めに帰って、早めに寝てしまうのが得策です。
…とはいえ、それができたら苦労しませんね。
気休め程度に、純粋な血糖値になるものを食べる
がっつりラーメンやパフェは我慢できそうだけどどうしても何か食べたい…というときは、なるべくシンプルに血糖値に働きかける食べ物を食べてみてはいかがでしょうか。
血糖とは、グルコース、ブドウ糖のことです。
ブドウ糖を主成分としたなるべくシンプルな食べ物といえば、駄菓子のラムネ!
素早く吸収されて血糖値を上げ、余分な脂質は含まれていません。
コンビニなどでもよく見かける水色のボトルのラムネは、うっかり全部食べてしまっても100kcal程度で抑えられます。
ラーメンやパフェ1食分のカロリーが少なくとも300~400kcal以上ということを考えれば、かなり堅実な選択肢ともいえそうです。
なるべく被害を最小限に。量が少なく脂質の少ない食事を選ぶ
ラムネじゃ我慢できない、食べ応えのあるものが食べたい…という場合には、ラーメンやパフェよりも低カロリーに抑えられそうな選択肢を検討してみましょう。
- ラーメンの代わりに小さめのお茶漬け
- 生クリームたっぷりのパフェではなくシンプルなアイスクリームやシャーベット
などはいかがでしょうか。
脂質の含有量が少なくなり、また全体の量も少なくなるため、比較的エネルギー(カロリー)を低く抑えられます。
最終的には悪あがき?ラーメンやパフェでもなるべくエネルギー(カロリー)の低いものを選ぶ
ラーメンやパフェ以外の選択肢がない、もう友人や同僚が行く気満々で逃げられません、といった場合には、せめてもの対処法としてなるべく低エネルギー(カロリー)・低脂質なものが選べるといいですね。
ラーメンはなるべくあっさり系でチャーシューなどのトッピングは少なめに、スープはあまり飲まないようにしましょう。
パフェも生クリームたっぷり、チョコやキャラメルソースなどがメインのものは高カロリーになりやすいため、生のフルーツの割合が多いものを選ぶと比較的エネルギーが控えめになります。
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我慢できなかったらどうする?翌日のリカバリー法
この記事を読んでいるときにはもう遅かった、もう食べてしまって後悔しているところ、という場合には、翌日の食事でなるべくつじつまが合うように調整しましょう。
食べすぎた次の日は食べすぎたものを控えめに
飲み会の日に食べすぎるものとしては、アルコールに加えておつまみの肉類や油もの、シメでは炭水化物や脂質が過剰になりがちです。
絶食は食欲のリズムを崩すのでお勧めしませんが、飲みすぎ・食べすぎた日の翌日はこれらの食品を控えめにすると栄養のバランスがとりやすいです。
アルコールは消化管に負担を与えるので、翌日は消化の負担になりにくいものを意識するといいですね。
むくみが気になる場合は水分と野菜の摂取を心がけてみよう
むくみは一時的なものとはいえ、見た目にも太った印象になるため、なるべくなら早く解消したいものです。
アルコールと塩分によってむくみが起こっていることが考えられるため、体内の塩分濃度を調節するカリウムと水分の摂取をするのがおすすめです。
カリウムが豊富な食べ物は野菜類や果物で、野菜ではほうれんそう、果物ではバナナが代表的です。
果物は食べるときに塩分を必要としないので、より効果的といえそうです。
生の野菜や果物には劣りますが、野菜ジュースでもある程度のカリウムを摂取することができます。
まとめ
ダイエットの観点からいえば、アルコールは体に必要な栄養素ではないことからも、摂取は最小限に抑えることがすすめられます。
アルコールの摂取量が少ないほど摂取エネルギー(カロリー)も少なく抑えられるうえ、糖質などの代謝に与える影響は少ないので、ダイエットへの悪影響も小さく抑えられます。
ちなみに、日本人の健康増進を目指した運動である「健康日本21」では、「節度ある適度な飲酒」の目安として、1日あたりアルコールは20g以下を示しています。
この量はアルコール分5%のビールなら500ml、9%のストロング系チューハイなら277ml、15%のワインや日本酒は170mlくらいの量です。
シメを我慢するのも大事ですが、その前のお酒の飲み方にも気を付けてみてくださいね。
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参考文献 |